院長の後藤です。 最近バタバタしていてブログが書けなかったので久しぶりです。今日は気合を入れて書きますよー🤗 さて今回はデュピクセントという注射についてお話しします。 とにかくすごい注射なんです✨ 生物学的製剤といってインターロイキン4(IL-4)とインターロイキン13(IL-13)という二つのサイトカインを抑える成分が入っている薬です。最初はアトピー性皮膚炎の治療薬でしたが、今では治りにくい蕁麻疹や喘息、結節性痒疹という皮膚疾患でも効果があることがわかってきました。すごく効果があって最初は医者同士でもほんとにこんなに効くのっていうくらい半信半疑でしたがほんとに効くんです。しかも副作用がほとんどない(目の結膜炎などの副作用が出ることもありますが)のでさらに驚きです。副作用があまりに少ないので、今では生後6か月から使えるようになっています。 今のところ分かっているメリット、デメリットは、 メリット❗ ・とにかく効果が高い。今まで諦めていたアトピーの患者さんがすごく良くなる。というか治る方向に向かう。 ・副作用がほとんどない。 ・他の薬とぶつからない。 デメリット❗ ・注射が痛い。 ・その注射を2週か1か月に打たないといけない。(人により異なる) ・むちゃくちゃ高い。(これも最初ビックリしました) ・止め時が難しい。8か月以上続けていただくのですが、実際はよく効くからやめるのが怖くなってしまうんです。 という感じです。 高い薬なのでただ便利だからやりたいというのはダメで、治療するには条件があります。 ・普通の治療(標準治療といいます)をしている。塗るのが面倒だからとかいうのはダメ。 ・注射の打ち方や捨て方、お薬のことを勉強してもらう。専任の看護師さんがしっかり説明しますが、1時間はかかります。 ・アトピーや皮膚疾患が治りにくい方。 注射は基本は自宅で自分、もしくは親が打つんです。ちょっと怖いですよね。そんなときはクリニックで打つこともできますけど意外と慣れちゃいます。 画期的な薬であるのは間違いないと思いますが、それでも新しい治療は心配なことも多いと思います。 ごとう皮フ科クリニックは全国でもトップクラスにこの薬を導入している患者さんが多いので安心してもらって大丈夫ですが、説明を納得して安心できるまで聞いてもらうのが大切です。 効果のこと、副作用のこと、注射のこと、費用のこと、すべて解決してから始めれば多くの患者さんに幸せを届けられる治療で、こういう治療を紹介できるのは医者として最大の幸せです😊 基本的には適した方には私たちの方から紹介しますが、自分には合うのかな?どうなのかな?って思った時には聞いてくださいね。