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食物アレルギーとは「本来は体にとって敵ではない食べ物を敵と間違えてしまい、免疫反応が過敏に働いてしまう現象」です。その結果、じんま疹や痒み、咳、下痢などを引き起こします。
時に、アナフィラキシーという重い症状が出ることもあるため注意が必要です。
年齢や、国、そして個人によって原因の食べ物は異なります。乳児期の三大アレルギーは鶏卵、牛乳、小麦で、特に鶏卵が40%近くを占めます。しかし、思いもよらない食べ物がアレルギーの原因だったりすることもあるため、しっかりと診断することが重要です。
以下は、各年代ごとにアレルギーの多いものを順位で示しています。
0歳では鶏卵、牛乳、小麦による発症が圧倒的に多いです。
1、2歳では魚卵類や木の実類による発症が出始め、1位の鶏卵と合わせて約6割を占めます。
3〜6歳では木の実類による発症が多く、3割以上を占めます。
7〜17歳では果物類と甲殻類による発症が上位となり、合わせて4割弱を占めます。
18歳以上では甲殻類、小麦、魚類、果物類による発症がみられますが、それぞれの発症率はあまり大差ありません。
食物アレルギーは大きく分けて、皮膚、粘膜、呼吸器、消化器、神経、循環器に症状が出ます。それぞれの代表的な症状は以下の通りです。
じんま疹、痒み、赤み、むくみ、湿疹
鼻水、鼻づまり、くしゃみ、口唇の腫れ
咳、喘鳴(呼吸したときにヒューヒュー、ゼーゼーと音がすること)、声枯れ、呼吸困難
嘔吐・吐き気、下痢、腹痛
頭痛、活気の低下、意識障害
血圧低下、不整脈、頻脈
本来は体に害を与えない食べ物を、なぜ異物と判断してしまうのでしょうか。異物と判断してしまうことを「感作」といいます。感作されてしまう原因に関してはまだすべてが明らかになっておりません。しかし、体の中で何らかの炎症やダメージがある部位で食べ物と出会ってしまうと、その食べ物を悪いものと勘違いしてしまい、感作されるのではないかと考えられています。そして、炎症やダメージがある部位の中で小児期に最も重要な部位が、湿疹のある皮膚であることがわかってきました。
つまり、湿疹のある皮膚に家の中にある小さな食べ物のかけらが付いてしまうことによって、その食べ物を悪いものと勘違いして感作されてしまいます。その後、実際にその食べ物を口から摂取した時に異物と判断し、免疫反応が過敏に働いてしまうというメカニズムです。
保湿などのスキンケアを行い、皮膚をきれいに保つことが食物アレルギーを引き起こさないようにするための予防となります。
お子さまのアレルギーへの理解と対応は、毎日の生活の中で大変なこともあるかと思います。しかし、適切な知識と対策により、安全で豊かな食生活を送ることができます。学校や幼稚園などに提出する書類が必要な場合にはお気軽にご相談ください。
アレルギーは不安なものです。お悩みや疑問、お困りのことがございましたら当院までお気軽にご相談ください。
食物アレルギーの治療には、一般的には抗原食物を完全に除去する方法(完全除去)、摂取しても症状が出ない量まで摂取を可能とする方法(部分除去)などがあります。
過剰に制限を行うと、かえって食物アレルギーを重くしてしまったり、長引かせてしまう可能性があります。そのため当院では、食品の種類や年齢、アレルギーの重症度などを考慮し制限の程度や治療法を決めていきます。
問診
まずは問診が大切になります。「いつ」「何を」「どのくらいの量を食べて」「どのような症状が出たのか」という詳細な情報が原因となる食物を予測するために大切です。
血液検査
問診で目安を付けた原因をアレルギー検査で確認します。症状と検査の結果が一致すれば原因を突き止めることができます。
検査では、疑わしい食物だけでなく、アレルギーが出た時に一緒に食べた食物や関連する食物、花粉やダニ・ハウスダスト・カビ・動物などを一緒に検査することもできます。また、まったく原因が思い当たらないときにはアレルギーが起こりやすい食物や物質を詳しく検査することもできます。
症状と検査の値、検査の値の移り変わりなども併せて制限する食物と制限の仕方を決めていきます。
皮膚プリックテスト
皮膚の上に直接アレルギーの原因となる物質を置いて、針で皮膚を軽く刺していく検査です。アレルギーの可能性があると、針で刺された部位が腫れます。
問診と検査結果からある程度制限の目安を付けた後は実際に安全な範囲で少しずつ食べていきます。アレルギーの発生に関連する食物を摂取することで、アレルギー反応に身体を慣れさせ、次第に症状を緩和していく治療法です。これを減感作療法といいます。
当院の治療方針は、明らかに原因となっていて危険な食物は避けますが、成長や症状に合わせて適正な除去や経口減感作療法を実施して食べられる食品を増やしていく方向で治療いたします。安全だと考えられる量の食物からさらに量を少なく設定した食物を、具体的な調理方法や食べ方も含めて指導を受けていただき、少量から順に食べていきます。基本的に安全な範囲で行いますが、アレルギー症状が出てしまった場合の対処が必要な場合もありますのでその際は事前にご説明いたします。
一方、微量の摂取でアレルギー反応が出てしまうような重篤なアレルギーの場合に行う経口負荷試験は、入院施設のある病院で行う必要があるため、連携病院にご紹介いたします。
除去が必要な抗原食物を誤って食べた際にアナフィラキシーショックを起こす危険性のある患者様には、アドレナリン自己注射液を持っていただくように勧め、処方しています。