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おむつかぶれは「おむつ皮膚炎」とも呼ばれ、おむつが当たっている部分にできる接触皮膚炎のひとつです。赤ちゃんのお尻が赤くなっている、赤いぶつぶつができている、お尻を拭くときに痛がる、泣く、機嫌が悪くなるような症状や反応が出ていたら、おむつかぶれの可能性があります。
もっとも重要なことは赤ちゃんのおむつの中によく発生する、もう一つの皮膚病であるカンジダ皮膚炎というカビ感染との鑑別です。治療が全く異なるので、できれば塗り薬を塗る前に皮膚をこすって顕微鏡で見る、数分で診断ができる検査を行います。(検査の前に薬を塗ると検査で菌が分かりにくくなってしまいます)
おむつかぶれの原因は大きく分けて、
の3つです。
意外に多いのは「しっかりお尻を拭き過ぎる」ことです。きれいにしようとするあまり、肌を洗い過ぎたり、擦り過ぎたり、拭き過ぎたりしないようにしましょう。洗う時は石けんをよく泡立て、手でなでるように泡で洗い、ぬるま湯でやさしく洗い流します。洗った後は、タオルで皮膚をこすらないように、やさしく、肌に押し当てて拭きましょう。
炎症が軽いときは患部を清潔にすることと、皮膚を保護し水分を吸収する亜鉛華軟膏や、アズノール軟膏などの非ステロイド系の軟膏、保湿などで治療をします。
下痢などが原因で炎症がひどいときはステロイド外用剤で炎症をおさえます。しかしステロイドで炎症を抑えるだけではおむつかぶれは繰り返してしまいます。
必ず予防治療を併用することが大切で、治療の際には予防の塗り薬を処方いたします。