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MEDICAL
子どもの花粉症

子どもの花粉症について

ご家族として、お子さまの不快な症状に気づき、どのように対応すればよいか迷うことも多いのではないでしょうか。一人で悩む前に専門家のアドバイスを求めてみてはいかがでしょうか。
当院では、花粉症の症状や程度・原因に応じて適切な診断と治療を行います。また、日常生活での花粉対策のアドバイスもお伝えいたします。お子さまの花粉症に関するお悩みや疑問、ご相談があれば、お気軽に当院にご相談ください。

季節ごとの花粉症対策

花粉症は、季節や時期によって対策が異なります。下記では、季節ごとの主な花粉症対策の方法を紹介します。

春(2月〜5月)

主な花粉:スギ、ヒノキ ~ちょっと厄介な春の使者~

春の訪れは新しい生命の息吹を感じる美しい季節です。しかし、花粉症に悩むお子さまやご家族にとって、この時期はちょっと厄介なもの。鼻水や目の痒み、くしゃみ、皮膚の痒みといった症状は日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。毎日花粉情報をチェックしましょう。
外出後は衣服についた花粉を払い落とし、家に入ったらすぐうがいや手洗いをし、髪や顔を洗って花粉を落とす。室内に花粉を持ち込まないために、衣服や布団を外で干さず、窓もあまり開けないようにしましょう。
外出時は花粉症ゴーグルや帽子を着用して、花粉の接触を最小限にしましょう。室内での空気清浄機の使用を検討してもよいでしょう。

換気の際は、短時間で効率よく行うことが大切です。また、窓に花粉対策用のネットを取り付けるのもおすすめです。

初夏〜夏(6月〜8月)

主な花粉:イネ科植物

花粉情報をチェックし、ピーク時は外出は控えましょう。水田など、イネ科植物が多い場所には近づかない。マスクを着用する。
室内での空気清浄機の使用をお勧めします。

秋(9月〜11月)

主な花粉:ブタクサ、ヨモギ

外出時にはマスクを常時着用しましょう。特に乾燥した日や風の強い日は注意します。

冬(12月〜2月)

この時期は花粉の飛散は少ないですが、スギ花粉が舞う年もあります。

花粉症はアレルギー性鼻炎・結膜炎などの症状に加えて、意外に皮膚に症状が出ることが多く、花粉皮膚炎やアトピー性皮膚炎の悪化も見られます。同じような症状が花粉だけでなく、ダニ、ハウスダスト、カビ、イヌ・ネコなどの動物の上皮や毛、黄砂などでも見られるため、症状や検査から原因を見つけていく必要があります。

皮膚症状としては顔の痒みや赤みが最も多く、目の周りに症状が強く出ます。また全身にじんま疹が出現したり、アトピー性皮膚炎が悪化したりします。

お子さまの花粉症の治療

治療は皮膚に対する飲み薬、塗り薬に加えて、目薬や点鼻薬、咳止め、吸入薬なども使用し、皮膚だけでなく花粉症に伴う鼻炎、眼症状、呼吸器症状の治療も同時に行います。
また、アレルギーの原因を知るためのアレルギー検査も重要です。現在ではダニ、ハウスダスト、カビ、動物に加えて食べ物に対するアレルギーも含めて36種類以上のアレルギーを同時に検査することができます。さらに、スギやダニに対するアレルギーが強い場合には舌下免疫療法というアレルギー体質自体を改善させる治療も行うことができます。

花粉症は皮膚症状、鼻炎、眼症状、呼吸器症状など様々な症状を合併する疾患です。当院では皮膚に対する治療はもちろんですが、鼻症状、眼症状、呼吸器症状に対する治療や舌下免疫療法による予防治療も同時に行い、トータルで花粉症を改善していく治療を行っています。